ネットの海を彷徨。
以前、「刺し子とさらし」でちらと書いたのですが、『暮しの手帖』56号で花ふきんが紹介されたことがありました。刺し子や花ふきんには以前から興味があり、自分でもやってみたいと思ったんですが、『暮しの手帖』には詳しい図案や刺し方は載っておらず、仕方なく刺し子のリンク集(My List: A Collection on “刺し子・花ふきん” | Diigo)などつくっておりました。
が。
今回、といってもちょっと前ですが、また『暮しの手帖』65号で「続・嫁入り道具の花ふきん模様集」として8ページの記事が出ていました。
出ている図案(ふきんの写真)の名前を書き出してみると次の通り(「図案 近藤陽絽子」とあります)。
・模様刺し(余白多めで比較的大きめの柄)
- 七宝
- 角麻の葉くずし
- 角麻の葉くずし(上記とは違う柄)
- 変わり雷門
- 毘沙門亀甲
- 亀甲くずし
- 十字つなぎ
- 胡麻柄麻の葉
- 角つなぎ
・地刺し(ふきんのほぼ全面に細かく刺す)
- 花刺し
- 笹刺し
- 違い刺し
- 亀甲刺し
- うるめじゃっこ
- 矢羽根刺し
- 檜垣
- 銭刺しの応用
- 親亀・子亀
ふきん全体を正面から写した写真ばかりなのですが、やっぱりきっちりした図案や刺し方は載ってません。花ふきんや刺し子に詳しい人なら、この名前を聞いただけ、写真を見ただけで、刺し方が分かるのかもしれない。もしかしたら。でも素人には無理です。
しかし、最後のページに気になる記述が。
今秋、「嫁入り道具の花ふきん模様集」が一冊の本になります。たくさんの模様や、そこに込められた女達の願いなど、針仕事の魅力をご覧いただけます。詳細が決まりましたら、誌面でお知らせいたします。どうぞご期待ください。(『暮しの手帖』65号p.59)
「そこに込められた女達の願いなど」かあ……。この書き方では、本が出るとしても、刺し方が載るかどうかは分かりませんね。この記事に目を留めるような人が最初に思うことは、「やってみたい!」「どうやって刺すのか?」ということだと思うのですが。
そんなふうに思っていたところ、次のようなページを見つけました。秋田県立図書館のレファレンスの事例です。
質問
(Question)
「花ふきん」の図案集がないか。
『暮しの手帖』第4世紀第56号(2012年2-3月号)P.18「嫁入り道具の花ふきん模様集」の中で、秋田県大館市十二所地区で作られた花ふきんが素晴らしいとの紹介があった。
via 「花ふきん」の図案集がないか。『暮しの手帖』第4世紀第56号(2012年2-3月号)P.18「嫁入り… | レファレンス協同データベース
きっちりした図案が欲しいと思う人はやっぱりいると思うんですよね(質問者の意図は分かりませんが)。紹介されているのは、刺し方も含めた本のようです。
図案とは別に、基礎的な刺し方は別の本で学ぶというのも一つの手です。あれこれ探すなかで、ずばり花ふきんがテーマで評判がよいのは次の本です。リンク集(My List: A Collection on “刺し子・花ふきん” | Diigo)で集めたブログのなかにも、この本を挙げている方がいました。
しかし絶版(涙)。マーケットプレイスでとんでもない値段がついています。一縷の望みをたくして復刊リクエストに投票しましたよ(『刺し子の花ふきん(雄鶏社(編集))』 復刊リクエスト投票)。
というわけで、暮しの手帖社様!
花ふきんの本を出すなら、ぜひ刺し方も載せてください! よろしくお願いします(もう遅いかもしれないけれど)。
*今回の65号も、前回の56号も、出版社には在庫があるようです(暮しの手帖社 | バックナンバー)。書店経由、または出版社に直接問い合わせれば手に入るかも。