お正月三日の夜中にNHK総合で放送された「バスカヴィル家の犬(The Hound of the Baskervilles (2002) (TV))」。録画して今日見たんですが、夜の風景ばかりみたいなおどろおどろしい画面とか、せまってくる得体の知れない動物(犬です)とか、荒野と霧、暴力に無残な死体…という物語にも舞台にも、つくり物っぽくない雰囲気があってとてもよかった。
それに、ほかのシリーズ物とは違う感じだけど魅力的なキャストも楽しめました。ホームズ役はリチャード・ロクスバラ(Richard Roxburgh)、ワトソン役はイアン・ハート(Ian Hart)で、ほかにジョン・ネトルズ(John Nettles (II))も出ています。イアン・ハートはどっかで見たなと思ったら、以前に見た「コンクルージョン(Den of Lions (2003))」でちょっといいなと思った役者さんでした。ジョン・ネトルズも「バーナビー警部シリーズ(“Midsomer Murders” (1997))」の警部さんを演じている人でした。
原作やほかのシリーズでのホームズとワトソンの人物像との比較については以下の記述を発見。
白い猪亭
真実のリチャードを探して: バスカヴィル家の犬 (BBC)
【イアン・ハートのワトスン】
いやあ、驚いた。こんなにむっつりして怒りっぽい熱血ワトスン、初めて観た……怒らせてるのは、大抵、ホームズなのだが。
「熱血ワトソン」…確かにそういう感じです。おまけに横目でホームズをじとーっと見てる場面が何度かあって、何だか知らんがホームズに対して含むところがありそうな…。「どうでもいいがコカインはやめろよ」とかそういうことかな。