暮しの手帖70号で「花ふきん教室」

心の声が通じた……!(「暮しの手帖で続・花ふきん彷徨」)のか、5月24日に発売された『暮しの手帖』70号に「花ふきん教室」という記事が載っています。しかも連載のようなので小躍り状態です。

記事は全10ページで、道具から布の裁ち方、刺し方、端の始末まで丁寧に解説されています。一部写真を載せます(クリックするとFlickrで開きます)。

暮しの手帖70号その1

暮しの手帖70号その2

これまでの『暮しの手帖』本誌の記事や『嫁入り道具の花ふきん』は、作例の紹介ばかりで詳しい刺し方などは載っていませんでした。その後、別の出版社ですが『刺し子のふきん』という本が出たので買ってみましたが、刺し方は載っているものの、

嫁入り道具の花ふきん』>>>『刺し子のふきん』>>>小学校で経験したレベル(わたし)

というそれぞれのレベルの違いが、段差の大きすぎる階段のように目の前に立ちはだかり、「気分転換に縫い物でも」なんておこがましいのではという気分になったり(大げさな)しておりました。でもこの『暮しの手帖』70号の記事はとてもいいですね。眺めていると、できるかも、やはり自分でやってみたいという気持ちになります。

今回は「紗綾形」(最初の写真右)、「次号では、違う模様を」とありますので次回も楽しみです。「刺してみたいけどどうやったらいいの?」という方々、今回の『暮しの手帖』は買って損がないと思います。

暮しの手帖で続・花ふきん彷徨

ネットの海を彷徨。

以前、「刺し子とさらし」でちらと書いたのですが、『暮しの手帖』56号で花ふきんが紹介されたことがありました。刺し子や花ふきんには以前から興味があり、自分でもやってみたいと思ったんですが、『暮しの手帖』には詳しい図案や刺し方は載っておらず、仕方なく刺し子のリンク集(My List: A Collection on “刺し子・花ふきん” | Diigo)などつくっておりました。

が。

今回、といってもちょっと前ですが、また『暮しの手帖』65号で「続・嫁入り道具の花ふきん模様集」として8ページの記事が出ていました。

出ている図案(ふきんの写真)の名前を書き出してみると次の通り(「図案 近藤陽絽子」とあります)。

・模様刺し(余白多めで比較的大きめの柄)

  • 七宝
  • 角麻の葉くずし
  • 角麻の葉くずし(上記とは違う柄)
  • 変わり雷門
  • 毘沙門亀甲
  • 亀甲くずし
  • 十字つなぎ
  • 胡麻柄麻の葉
  • 角つなぎ

・地刺し(ふきんのほぼ全面に細かく刺す)

  • 花刺し
  • 笹刺し
  • 違い刺し
  • 亀甲刺し
  • うるめじゃっこ
  • 矢羽根刺し
  • 檜垣
  • 銭刺しの応用
  • 親亀・子亀

ふきん全体を正面から写した写真ばかりなのですが、やっぱりきっちりした図案や刺し方は載ってません。花ふきんや刺し子に詳しい人なら、この名前を聞いただけ、写真を見ただけで、刺し方が分かるのかもしれない。もしかしたら。でも素人には無理です。

しかし、最後のページに気になる記述が。

今秋、「嫁入り道具の花ふきん模様集」が一冊の本になります。たくさんの模様や、そこに込められた女達の願いなど、針仕事の魅力をご覧いただけます。詳細が決まりましたら、誌面でお知らせいたします。どうぞご期待ください。(『暮しの手帖』65号p.59)

「そこに込められた女達の願いなど」かあ……。この書き方では、本が出るとしても、刺し方が載るかどうかは分かりませんね。この記事に目を留めるような人が最初に思うことは、「やってみたい!」「どうやって刺すのか?」ということだと思うのですが。

そんなふうに思っていたところ、次のようなページを見つけました。秋田県立図書館のレファレンスの事例です。

質問
(Question)

「花ふきん」の図案集がないか。
『暮しの手帖』第4世紀第56号(2012年2-3月号)P.18「嫁入り道具の花ふきん模様集」の中で、秋田県大館市十二所地区で作られた花ふきんが素晴らしいとの紹介があった。

via 「花ふきん」の図案集がないか。『暮しの手帖』第4世紀第56号(2012年2-3月号)P.18「嫁入り… | レファレンス協同データベース

きっちりした図案が欲しいと思う人はやっぱりいると思うんですよね(質問者の意図は分かりませんが)。紹介されているのは、刺し方も含めた本のようです。

図案とは別に、基礎的な刺し方は別の本で学ぶというのも一つの手です。あれこれ探すなかで、ずばり花ふきんがテーマで評判がよいのは次の本です。リンク集(My List: A Collection on “刺し子・花ふきん” | Diigo)で集めたブログのなかにも、この本を挙げている方がいました。

しかし絶版(涙)。マーケットプレイスでとんでもない値段がついています。一縷の望みをたくして復刊リクエストに投票しましたよ(『刺し子の花ふきん(雄鶏社(編集))』 復刊リクエスト投票)。

というわけで、暮しの手帖社様!

花ふきんの本を出すなら、ぜひ刺し方も載せてください! よろしくお願いします(もう遅いかもしれないけれど)。

*今回の65号も、前回の56号も、出版社には在庫があるようです(暮しの手帖社 | バックナンバー)。書店経由、または出版社に直接問い合わせれば手に入るかも。

刺し子とさらし

『天然生活』と『暮しの手帖』で、刺し子とさらしの記事がシンクロしてたのでメモ。

『天然生活』2月号(2012年2月号|天然生活|地球丸)のほうは、特集「冬ごもりの家しごと」のなかで、東北地方の刺し子(主に庄内刺し)の紹介とコースターの作り方。

ほかに、「さらし」で作れるいろいろなものの紹介、作り方。さらしを漏斗型に縫ってコーヒーフィルターとか。でもこういう洗って使う系のフィルタの「使い捨てない&洗う手間&水使用」と、ペーパーフィルターの「使い捨て&洗う必要なし&紙使用」を全体として比べると、どっちもどっちだなという気がする。味は別として。

『暮しの手帖』56号(暮しの手帖社 | 暮しの手帖 第4世紀56号)では、さらしに赤い糸で刺す「花ふきん」の「花ふきん模様集」。刺し方は載っていない。ほかにおもしろかったのは「収納カタログ」。いろんな人の(片付けではなく)収納の写真。林ことみさんの新連載。

この二つの雑誌では前にも何か記事が重なってたような。編み込み手ぶくろの記事だったかな?それも後でメモしなければ。

この号の『暮しの手帖』は読み応えのある記事が多くておもしろかった。オススメ。

暮しの手帖の編集長のこだわり、『日々の100』

読んでしまったのでメモ。

  • ルーシー・リー
  • ウィンザー&ニュートンの水彩絵の具セット
  • オリーブオイル(イスナルディ社、クレスピ社のタジャスカ・エキストラ・バージン・オリーブオイル)
  • 種子島の本種子鋏
  • 鳥取民芸美術館のパン切りナイフ
  • 邦枝完二『江戸役者』
  • rainbowのサンダル
  • Aesopのクリーム
  • スーパーファインメリノウールのシャツ
  • 南部鉄器、カニのついた鉄瓶
  • グラノーラ(カルダモン、シナモン、クローブ、ジンジャー入り)トッピングにはアーモンド、ゴマ、レーズン、クランベリー、ひまわり。はちみつかけ、ミルクをかける。
  • ソックスの三角だたみ